2005/11/20

Ten Simple Rules for Getting Published

Ten Simple Rules for Getting Publishedという記事が PLoS Computational Biologyに掲載されている。「論文を通すための十箇条」とでもいったところか。正直言って僕はほとんどどれも守っていない。よく生き残ったもんだなあ。

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2005/11/08

Nature 論文:利他行動

ちゃんと読んでから書こう、とか思うと結局書けないので、いま書いておく。Nature 10/27号には利他行動についての最近のレビューが掲載されている。利他行動は、ハミルトンらによって血縁がある場合には意味があることが解明され、次に、何度も繰り返すことで赤の他人とでも、意味があることが示された。残された問題は「なぜ、人間は、二度と会わないだろう他人にも親切にするか?(例えば、道を聞かれれば教えてあげるし、親切な人ならそこまで連れていってあげるだろう)」という問題である。これはindirect reciprocityと言って、(間接的な互恵とでも訳すのかな?)不特定多数に親切にすることで、自分が初対面の人に親切にしてもらえることが保証される、という仕組みで維持されているらしいことが解ってきた(らしい)。同じ号にはチンパンジーは自分が損しない状況でも他人には親切にしないという報告も載っており、興味深い。人間にもっとも近いはずのチンパンジーがこれほど人間と対照的だとは。これこそが、実は、我々とチンパンジーの差なのかもしれない。

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2005/11/06

Nature論文:水を登る小昆虫

Nature 9/29号には「水を登る小昆虫」の話題が掲載されている。Supplementary informationにあるムービーを見てもらったほうが早いが、コップの水面をよくみると、縁の水面がちょっと盛り上がっているのが解る。ここは小さな虫にとっては「水の坂道」のようなもので登りようがない。しかし、表面張力をうまく使って、「泳がずに登る」方法を進化で獲得したよ、という様なネタである。面白いですね。

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Nature 論文:自己複製ロボット

レムの「砂漠の惑星」には小パーツからなり自由自在に離合集散を繰り返すロボット生命体が登場するが、Nature 9/29号にはその原型とも言うべき自己複製ロボットの実験が報告されている。ムービーではランダムなパーチ配置から自己複製する様子を見ることもできる(緑のラインが「ロボット」だが、これはあとからデジタルで着色したのであり、最初から色がついていたのではない)。一本のロボットが4本に自己増殖する様子を見ることが可能だ。

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Nature論文:流砂

Naure 9/29号に流砂の話題が扱われている。紹介しようと思ったがすでにここにいい解説があるようなのでリンクを張っておしまい。

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Nature論文:砂丘の成り立ち

かなり前のNatureにおもしろい論文がいっぱい掲載されていて、紹介しようしようと思っているうちに時間がすぎてまった。まずは9/29号に掲載されていた「砂丘の成り立ち」。砂丘にはバルハン砂丘という三日月形の砂丘があり、その形成過程はよくわかっていない。この記事では三日月形は安定な形ではなく、端からばらばら崩壊して「子供」のバルハン砂丘を作りあがら、全体として(大きいのも小さいのもこみで)集団である「定常状態」になっているんじゃないの?というようなことが観測結果から解った、という論文。きれいな写真なんかも掲載されていて楽しいのだが、購読してないと見られないのが残念。誰でも見られるSupplementary Informationにはカラー写真も入っているのでバルハンの写真をみたい、というひとは見てみるといいだろう(バルハン砂丘についてはここでも触れた)。

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2005/11/02

査読その後

この論文はほとんど改訂されていないことが判明。この著者らがnMDSが何かを理解しているとは思えない。Editorにrejectを勧めることになるだろう。気の毒だが。

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2005/11/01

砂論文刊行

ここで触れた砂の論文やっと公開されたようだ。Springerは丁寧で、いちいち「お前の論文は刊行されたよ」とメイルをくれるようだ。公開された、と言ってもうちの大学はこの雑誌を購読していないから、読むことは出来ない。ここでプレプリを読んでもらうしかない。刊行されるまで実に長くかかった。ほぼ、1年半だ。この論文はおそらく、砂論文としても、学生と書く論文としても僕の生涯最後の論文になる、という意味では感慨深い。

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2005/10/13

査読

この論文のrevisedが送られてくる。再査読しなくては。著者には僕のコメントはかなりばかにされたちようでdoneとだけ書いてある。やはり、これだけ畑違いだと妥当なコメントはできない。

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2005/09/13

Charlie Campbell からのメイル

昔、粉体をやっていた頃の知り合い(アメリカ人)からメイルが来て、いろいろやりとり。随分と昔に書いたたった数ページのプロシーディングスの論文を引用したいが手に入らないので送ってくれ、というメイル。あまりの誠実さに驚く。というか研究者って本当はこうじゃないといけないのかな。本を引っ張り出してデジカメで撮影し、送ってやった。粉体はもうやめた、と言ったら、返事が I'm sorry to hear that. But you are not forgotten. なのには参った。

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