研究
研究は...、なんか意外にうまく行っている。かなり長期間に渡って研究をサボったらからもうリハビリできないかと思ったが、存外そうでも無い。ここ数年(というかほぼ10年近く),研究よりも「商業誌への雑文書き」「物理学会の委員」「家事育児」「学内の雑用」「学部教育」を精力的にやってしまったが、やっぱり研究が一番向いているのかしれないと意外な発見をしたような気もする。僕と同年齢くらいでずっと研究を続けていた人達は、今が旬で毎年山のように論文を書き、外国と交流し、集中講義や招待講演の嵐、という感じである。僕はすっかり「忘れ去られた人」という感じだが、それも研究がうまく行ってしまうと不安はなくなる。どんな状況でも論文を書いたり(ポスターでも)研究発表したりはできる。研究の内容に自信が出てくれば、論文が数が書けなくても、招待講演を受けなくても不安はない。結局、そういうことなんだろう。逆に、学生にも敬遠されて院生も卒研生も少なくなり、招待講演もされず、集中講義も頼まれなければ、研究する時間は一杯あって、研究は進んだりする。なんか皮肉である。(ありえないと思うが)ちょっとまえみたいにまた、研究が評価されたりして名が売れたりするといろいろな用事が押し寄せて何もできなくなる。研究がうまく行けば研究ができなくなる。これほどの矛盾はなかろう。でも、それが現実だな、きっと。
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