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2005/08/31

研究

研究は...、なんか意外にうまく行っている。かなり長期間に渡って研究をサボったらからもうリハビリできないかと思ったが、存外そうでも無い。ここ数年(というかほぼ10年近く),研究よりも「商業誌への雑文書き」「物理学会の委員」「家事育児」「学内の雑用」「学部教育」を精力的にやってしまったが、やっぱり研究が一番向いているのかしれないと意外な発見をしたような気もする。僕と同年齢くらいでずっと研究を続けていた人達は、今が旬で毎年山のように論文を書き、外国と交流し、集中講義や招待講演の嵐、という感じである。僕はすっかり「忘れ去られた人」という感じだが、それも研究がうまく行ってしまうと不安はなくなる。どんな状況でも論文を書いたり(ポスターでも)研究発表したりはできる。研究の内容に自信が出てくれば、論文が数が書けなくても、招待講演を受けなくても不安はない。結局、そういうことなんだろう。逆に、学生にも敬遠されて院生も卒研生も少なくなり、招待講演もされず、集中講義も頼まれなければ、研究する時間は一杯あって、研究は進んだりする。なんか皮肉である。(ありえないと思うが)ちょっとまえみたいにまた、研究が評価されたりして名が売れたりするといろいろな用事が押し寄せて何もできなくなる。研究がうまく行けば研究ができなくなる。これほどの矛盾はなかろう。でも、それが現実だな、きっと。

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MBSJ

MBSJにポスターを申し込む。この年齢でポスター講演とは情けないが、長いこと研究をサボっていて何もしてないからしかたない。MSBJは進んでいて、WEBからの講演申し込みからアブストの投稿までみな英語も日本語も選べるようになっている。日本物理学会の後進性を思い知らされる。共同研究者の一部が英語ネイティブな僕には好都合だが、一般の日本人にはどうなのかな?講演も英語が多いのだろうか?ポスターも英語で作るつもり。
この9月の物理学会には行かないつもり。MBSJの方が明らかに面白そう。院生も学会で講演する見込みはなさそうだし、この後、(物理学会で講演するような)院生が来る見込みもないから、もう未来永劫、物理学会には行かないかもしれない。というか、もう物理学会員である必要性さえ無いのかもしれない。でも、物理学科の教員なのに物理学会を(わざわざ)やめたら、きっと怒られるだろうな。どうしよう。9月末にはECCB05も控えているし、後期は休講しまくりになってしまう。これで「教育熱心な田口先生」という汚名(?)も払拭かな?

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2005/08/26

この頃

またも延々とサボってしまった。夏休みだから基本的に研究しかしてないしそうなると書くことが無い。とりあえず、いくつか書いておこう。

  • 数日前に田口研の卒業生が来訪。話の内容に非常に驚く。その後も何度かメイルをやりとりして結局、ある決断をしたようである。これでいいのかどうか僕には判然としない。
  • この論文の校正が電子メイルで送られてくる。直すところは無いので著作権移転の書類と、別刷注文書(別刷など要らないが、注文しないとPDFをくれないそうである)だけを郵送で送り返す。とうとう、論文になるようだ。本当に長かった。
  • 昨日、今日とオープンキャンパス。僕は模擬授業を担当(内容はここ)。学生にうけたかどうかは不明。例によって難しすぎたかも。昨日は台風のせいもあり、聴衆は5人。今日は20人くらいいた。

ずいぶんと間が空いたわりにはこれくらいしか「イベント」がなかった。

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2005/08/10

この頃

あまりにも長くサボった。
最後に書いたのは7/27。7/29は科学技術館でこれに参加(7/29の「研究者に聞こう科学相談」の科学者の一人として名前が挙がっているだろう)。久しぶりに小屋口さんに会う。向こうはすっかり偉くなってしまった。粉体をやっていた頃の知り合いだ。「科学者」という肩書きの名札をつけて人前に立つのも奇妙だが、まあ、そういうことなんだろうから仕方ない。実際には「青少年のための科学の祭典2005」に混じって机をならべて、質問を待つ。ただ待っていても誰も来ないので、僕は机の前に出てたくさんあって誰も持っていかないチラシを配った。「ミミズに電気を通すにはどうするか」とか聞かれると脅されていたが、奇抜な質問も無く、もっぱら「相対論要員」であった。午前中は、非常に熱心な男性がやってきて1時間以上に渡って激論をかわした。午後はなんと眼鏡をかけたいかにも頭よさそうな女子中学生4人組が相対論の質問に来た。正直言って、相対論なんてかなり縁遠いのだがさすがに特殊を越えた質問はなかったのでなんとかクリア。でも、中学生で相対論を勉強している女子中学生というのはどんな大学のどんな学科に行くのだろうか?
8/1の週は自宅でこどもの面倒みる。
8/8から大学に出た。8/8は学研のゲラが届いていて、チェックして問題ないことをメイルで知らせる。8/9は学会誌の記事の関係で週刊ダイヤモンドの人が来訪して1時間ほど歓談。それくらいかな。イベントの無い期間だった。明日からまた家族旅行。
研究はずっとやっていたが、なかなか、共同研究者達が海の向こうで半日の時差があり、なかなか言うことが厳しいので先に進まない。一喜一憂の毎日である。夏休み中に論文を書くところまで行けるだろうか?微妙だ。
僕が査読したこの論文は結局、rejectされたようだ。僕が1番目のレフェリーだが、3番目まで行っている。本当は2名のはずなので、やっぱり、僕は「不適格レフェリー」だったんだろうなあ。で、僕以外に2名が必要だった。ご愁傷様。他のレフェリーのレフェリーレポートはいろいろ勉強になった。
投稿中の砂の論文はやっと印刷に回ったとのこと。夏休みを挟むので校正がくるのは2か月後とか。まあ、通るだけ偉いようなもんだから文句は言えない。
今日はきっと誰も来ないとたかをくくっていた研究室の学生が大学にやって来る。休業期間中で特別に登録してやらないと部屋にも入れないので、あわてて登録。ちょっと見くびりすぎだった。すみません :-) まあこんなところか。

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