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2005/07/27

最近

随分と間が空いてしまった。講義が終わって、気が抜けてしまったのだろう。いつもながら、講義は大変だ。今日は久しぶりなのでちょっと長くなる。講義終了後に最初にやったのは壊れたPCの修理。自然に直った、と書いたが、その後、やはり崩壊していたことが解り、金曜日か木曜日に東芝PC工房へPCを持参。保証書も無くしたし、vine 3.0をインストールしていたから無保証かと思いきや、「製造番号からして1年以内の使用は明らか」ということで無料修理に。しかも、HDのケーブル交換だけで火曜には返品された。これで、やっとPC2台体制になる。朝、PCを立ちあげるとクラッシュしていて、30分後には講義でPCを使う、という悪夢からは解放された。全部の講義をPCでやるというのも結構、大変である。
その後は古いデスクトップ(win98)がいよいよ腐って来たのでXPにバージョンアップ。ほとんど使ってないし、ノートPCはXPも入っているのでどうでも良かったのだが、時々、windowsのPCが無いと困ることもある。それで、バージョンアップと思ったが、これが難航した。98はXPにバージョンアップ可能のはずなのだが、できない。いろいろ調べた結果、ショップがwin95使用のPCにwin98をインストールして売りつけていたことが判明。で、ハード的には保証外となり、仕方なくHDだけはずして、部屋の隅に転がっていた使ってないPCに装着してバージョンアップに成功。しかし、非常に重い。意味あったのか疑問になってきた。随分、時間をくったのに。
集中講義は土曜まであったが最終回もかなりの人手で驚いた。驚くのは院生に失礼だとは思いますが。すみません。
また、息子・娘をいれたい大学というムックを買う。中大理工の「入り口評価」(つまり偏差値)はさんたんたるものだが「出口評価」(つまり、企業の評価)は依然として高い。「中大は法学部があるからだろう」と思うかもしれないが、このムックではちゃんと「中大文系」「中大理系」というカテゴリー分けがされており、「理系」といったら「理工学部」しかないのだが、「文系」のほんのちょっとしたにランク付けされている。偏差値の差から言ったらちょっと驚きだろう。さすが、「実学」を伝統とする大学だけのことはある。ひとに貸してしまったので手元にないのでよく覚えていないが、上場企業の役員数、管理職数とかでも、(これは文系、理系こみだが)20年間ずっと5位くらいをキープ。その上は確か、東大、早慶+α、くらい。まさに「実学」の伝統だろう。理工学部の教育だって別に他大学と違うようにも思えないが、これが伝統、ということなのだろう。まあ、役員なんて今、50すぎの人ばかりだから、いまから30年以上前の卒業生の評価なわけで、30年後も5位をキープできるかと言うと相当怪しいような気もする。
昨日は試験監督を2科目。そのうちの一科目の数学1の先生は本当に頑張っていると思う。ここが講義サイトだが、厖大なプリント、があり、7/26の試験以外に、7/18にも試験をしている。監督していて、やけにたくさん解答していて、しかも、90分試験なのに、途中でで行く者までいたというのはすごいと思ったら、7/18の試験が本番の7/26と同じような内容なのだ、2回も試験をするのは大変だと思う。一方、学生は、いっぱい書いている割には間違いが多かった。情けない。
まあ、こんなところだ。これから研究に時間を使えるかな?

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2005/07/20

nMDS by R

我々のnMDSこんなに簡単で記述できるらしいことが判明。まだしっかりチェックしてはいないが、ちょっと驚く。いまさらながらシンプルなアルゴリズムだったのだな、と思う。しかし、これじゃあFortranなんて要らないかも。スピードも充分速いみたいだし。複雑な気分。

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2005/07/19

講義終了

今日で講義終了。いままでになくほっとする。なぜだろう?
大学院の講義は最後は出席者2名だった。にも関わらず、某他専攻の先生から、講義をそこでもやって物理の院生を呼び込んで欲しいという依頼を受ける。僕が講義したらむしろ物理の院生は「来なく」なりそうだが。丁重にお断りした(つもり。通じたかどうかは不明)。

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入試難易度

学内資料によると、物理学科の入試難易度偏差値が50まで低下したとのこと。ここ数年、閑古鳥が鳴いている研究室の当事者としてはむべなるかな、という感想である。

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2005/07/18

集中講義

集中講義、多くの院生が聴講していて驚く。すみません。皆さんを見損なっていました。

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2005/07/17

Science 記事:女性の算数力

Science 24 June 2005, p.1871 に"Gender Differences in Mathematics"
という本の書評が掲載されている。

本の主題は

"The contributors explore the question of why females consistently score lower than males on standardized tests of mathematics although such performance differences are not found in the classroom."

つまり、「女の子は点取虫」(逆に言うと「成績のわりにはぱっとしない」)
というみなさんにはミミタコの話題の「科学的な」研究です。

いろいろ書いてありますが、非常に簡単に言ってしまえば

"women who indicated their gender before the test scored significantly lower on the [Advanced Placement]-Calculus exam than women who indicated their gender following the test."

ということです。テストのときの"indicate gender"が何を意味するのか
不明(解答用紙の性別の欄に印でもつけるんでしょうか?)ですが、
要するに「試験の前に女だということを思い出させると、
試験後に女だと思い出させるより確実に算数のテストの点が下がる」
という驚くべき結果を示唆しています。
「君は女だ」というだけで点が下がるとは恐ろしい。
#この効果はいい方にも働くこともあって、面白いことに
"Another study found that the mathematics performance of Asian American females was enhanced by priming them with their ethnicity and degraded by priming them with their gender"
#だそうです。つまり、アジア系アメリカ人女性は、「女だと」言われると点は「下がる」が
#「エスニックだ」(アメリカでは勤勉だ、というイメージがあるのでしょう)
#と言われると点が「上がる」(笑)

理系女性の持たされているハンディは思いのほか、おおきいのだと痛感した。

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2005/07/16

放置質問(続編)

質問放置の件で当該人物がWEB日記上で詫びを入れているのを発見する。公開日記なんだから誰が読んでもおかしくはないが、まさか、彼が僕なんかの日記を読んでいるとは思わなかった。うかつであった。彼が非常に忙しいのは解りきっていたのだから、(長く待てないなら)最初から質問するべきじゃなかった。すみませんでした。いずれにせよ、当該研究は別のファクターで停滞中。

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2005/07/15

asparaクラブ

asparaクラブの記事掲載になったと連絡をうける。もっとも、(無料)会員にならなくては読めない。僕は、まあ、さしみのつまみたいな扱いで東大の西成さんが主人公ですな。

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2005/07/14

統数研公開講座

統数研の公開講座のお知らせが来たのでリンクしておく。

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2005/07/13

集中講義のお知らせ

集中講義のお知らせ。直前になりましたが、来聴歓迎。

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ノートPC崩壊

随分と間が空いてしまったが,その理由はいつも使っているPCが崩壊したからだ。どうしても直らないので泣く泣く、店にPCを買いに行った。ちょうど、崩壊したモデルが展示品処分で売られていたので速攻でゲット。崩壊PCから購入PCにデータを移し替えて、やっと動いたかな?と思ったところで、なんと、崩壊PCが突然、動くようになった。理由は全然、解らない。もともと、使えるPCが一台だけでは突然の崩壊に対応できないので同じPCが2台になったのは良かったのだが、あまりにも気味が悪い。どうもPCはよく解らない。

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2005/07/09

質問放置

とある人のWEB日記に「放置していた質問にようやく返答」とあるのを見つける。これは実は、我々がした質問で、これに関連して共同研究者が送ったのである。なかなか返事が来なかったが、まさか「放置」されていたとは(記録によれば共同研究者が質問してから返事が来るまで12日が経過している)。返事の内容は数行である。毎日の生活が詳細に公開されている日記なのでバレバレだが、たったこれだけの質問に返答する時間が無かったとはとても思えない。質問する相手も考えないと研究の進展が「別のファクター」で律速されてしまう。質問する相手を変えた方がいいだろう。あんまり多忙な人に質問してもなかなか返事は帰ってこないものだ。共同研究者というわけじゃないのだから、先方だって、答える義務も義理もある意味無いわけだし。

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2005/07/08

BMC Bioinformatics

BMC BinoinformaticsというどっちかというとバカにしていたOn line ジャーナルからダイレクトe-mailが来て

We are contacting you, as a BioMed Central registrant with an interest in bioinformatics, to let you know that BMC Bioinformatics<http://www.biomedcentral.com/bmcbioinformatics/> has just receivedits first impact factor - 5.42.

とのこと。なんでこんなに生物系はImpact factorが高いのだろう。昨日の教室会議では、全国的に物理学科の受験生人気は低落しているという報告もあったし、これじゃあ、物理の未来はあまり明るくないなあ、と思ってしまう。明るい話題が欲しい。

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2005/07/07

査読(Bioinformatics)

例の査読は酷評を書いて返送した。私にはひどい論文に見えた。が、後の判断はエディタがするのだろう。

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2005/07/06

学研

朝日新聞の方とお会いしたと思ったら、今度は「学研」の方からお電話が。小学生用に砂山の教材を作る(作った)ので監修してくれ、(監修者として名前を使わせてくれ?)とのこと。これも例の本の影響だろう。本、恐るべし。

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2005/07/05

金沢工大の教育

AERAという雑誌の最新号に面倒見がいいので有名な金沢工大の教育システムの紹介が掲載されていて、そこに「数学、物理、化学の3教科の学習支援をする同センターは専任教員12人」と書いてあるのを見て度肝を抜かれる。ここによれば金沢大学の一学年の定員は1480人。それで基礎教育センターに12人の専任教員とは恐れ入る。中央大学の理工学部ならゆうに1学科作れる人数(一学科の定員が90名なのに専任教員が10名しかいない学科さえある)。それだけの人数を一学年1480人いるとはいえ、学生相手の基礎教育センターに振り分けるなんて絶対にありえないと思う。学費は4年生になると授業料だけで150万円のようである。これだけの教育を維持するにはこの様な高額な学費もいたしかたないということだろうか。金沢工大を「普通」に卒業するとどうやら、600万円超のお金が必要らしい。中央大学理工学部はここによると4年間で約550万円のようだ。つまり1480人×50万円=約7億4千万円の余分な収入がある、ということだ。ちなみに中央大学理工学部物理学科の学生、4学年分が毎年払っている学費を全部あわせても3億6400万円にしかならない。どうやら、基礎教育センターに12名の専任教員をつけるための余分な教員を雇うだけの費用はしっかり徴収しているといえるようだ。結局、50万円、余分支払って充実した教育を受けるか、安い学費で我慢して、その分自分で勉強するか、ということなのだろう。でも、4年間で50万円なら、その分払って充実した教育を受けたほうがよくないか?でも、50万円って旧国立大学なら1年間の学費に相当する。下手すれば軽じゃない普通乗用車が変えるかもしれない値段。おいそれとは払えないか。

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2005/07/04

レフェリー(続報)

このレフェリーの件だが,難航中。最近、Supplemental Materialと称して、論文以外の情報をオンラインで提供することが大はやりである。Bioinformaticsの場合は、このオンラインの提供場所を著者が提供することになっている(僕もそうしたが、実は論文に掲載のURLを間違えられてあわててURLの方をなおしたことがある)。が、今回の論文のかなり重要な情報がSupplemental Materialとなっており、しかも、論文刊行前なので論文に書かれたURLに行っても何もない。仕方ないので著者から編集者経由で送ってもらう羽目に。ようやく届いた中身は大して大きくもない一枚の表。これがないと「どの遺伝子を解析したか」が解らないという重要な情報なのに、この程度の大きさのものをなぜSupplemental Materialとするのか理解に苦しむ。しかも、かなり重要な論文がSupplemental Materialの中だけで引用されている。著者らはコンピュータサイエンス関係の人々なので、「どの遺伝子をやったか」は彼らにはSupplemental Materialなのかもしれないが、その程度の意識ならBioinformaticsにわざわざ投稿しなくてもいいと思う。自分が投稿したときは「生物学的な情報がない」ことをしつこく追求されて閉口したが、こういう論文を見ると僕らの論文の査読者が「何に」反発していたのかよく解る。我々のは「坊主にくけりゃ...」の類でいじめられていたのだ。迷惑な話だ。

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2005/07/01

バスの渋滞

朝日新聞の記者とかいう人から電話が来る。昔書いた本に書いたつくばー東京間のバスの渋滞の話を聞きたいとか(つくばエキスプレス開業に関わる関係の記事らしい)。ずいぶん、昔の本なのでもっと専門家がいますよ言ったのだが、やんわりと断られて結局、僕が返事することに。掲載されるとしても新聞じゃなくて「アスパラクラブ」の中の「つくばがまがえる」というコラムに載るだけだそうなのでまあ影響も少ないでしょう。本当に10年前の本なのにまだこういうことがあるとは驚きである。

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